番組制作会社のスタッフである藤田光介は、人気テレビ番組「秘島探検シリーズ」制作のための現地調査で、南太平洋に浮かぶ孤島・ロバス島を単身訪れる。ロバス島は、1950年代に核実験や植物細胞実験がたびたび行なわれ、以来、誰も人が寄り付かない無人島であった。 ロバス島に上陸した光介がまず目にしたものは、異常に巨大化した植物や甲虫だった。おかしな足跡を見つけた光介がそれをたどっていくと、核実験場の跡だった場所であるクレーターのそばに行き着く。クレーターには、何と町が広がっていた。さらに驚いたことに、町を歩いていたのは、人間のように服を着て直立歩行する猫たちだった。そして、光介の前に、日本語を話す太った猫が現れる。文太と名乗るその猫に案内されて町に入った光介。町の建物は、ゴッホの絵に出てくるものにそっくりだった。乗ってきたモーターボートを押収されてしまい帰れなくなった光介は、気乗りがしないながらも、ロバス島で文太との生活を始めるが、文太の仲間である煙鳥や将軍、鹿松などのユニークな猫たちに出会い、一風変わった島の住猫たちやミステリアスな島の文化・風物に徐々に魅力を感じ始める。やがて、彼を追ってきた大学の後輩・水本真弓もロバス島にたどり着き、一緒に暮らし始める。自分の名前を聞いて驚く猫たちがいることを知るなどして、昔この島で行なわれた実験に大いなる謎が隠されていることを感じた光介は、それを解明するまで島に残ると決める。
ますむらひろし-コスモス楽園記 全05巻 (RAR/254.9MB)
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