女子高生の椎崎奈々が怪盗「アマリリス」として活躍する物語である。話はおおざっぱに3つに分かれる。最初は怪盗ものでスタートするが、中盤はアマリリスがさらに変装して芸能界入りするアイドルものになり、最後は巨大組織との対決が中心となる。和田慎二のキャラクターとしては最も古い部類に入り、名前だけで言うならば、和田が学生時代に部活同人作として書いたスパイもの漫画作品のキャラクター『コードネーム・グリーンナンバー・アマリリス』が源流となる。商業作品としてならば、1973年に発表された短編『快盗アマリリス』(「怪」でなく「快」)が原型となるが、この時点で連載版の設定は殆どが出揃っている。連載版の番外編『アルカディア作戦』におけるアマリリスの因縁はこの短編版『快盗アマリリス』がベースとなっている。途中のストーリーで『超少女明日香』シリーズとのコラボレーションが成されており、当作にはそれに由来するキャラクターが頻出している。花とゆめコミックス版単行本は絶版し、その後、朝日ソノラマの文庫版で再版されたが、こちらも絶版になった。
和田慎二-怪盗アマリリス 朝日ソノラマ版 全8巻 (RAR/768.61MB) ...
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