両親と生き別れ、育ての親と死別し、喰って行く金も帰る家もなく、助っ人稼業でその日暮らしをする少年・狭間武偉(はざま・ぶい)、またの名をビクトリー狭間。勝利のVを冠する男だ。彼は「勝ち続ける男」である父と再会するために、自らも勝利に対する異常な執着心を持って全てに対して勝ち続ける。そうやって勝ち上がっていけば、いつかは親父に会える―!敗北は、父へと繋がる唯一の道が断絶することを意味する。そんな彼がある日、テニスというスポーツに出会う。おれの惚れたスポーツだ、親父がやっていないはずがない!という信念のもと、自分をテニスに開眼させた強面の男・赤十字とともに、狭間はテニス歴一週間にして県大会に出場することになる。はたして彼の父親は、キングス狭間を名乗り、ウィンブルドン王者を目指して戦う一流テニスプレーヤーであった。留学生との死闘、アメリカでの流浪、立ちはだかる仮面の男、そして父との再会。凄惨な過去を乗り越え、捜し求めた父をも踏み越え、今、武偉は勝利に向かって驀進する。
島本和彦-燃えるV 全5巻 (Zip/175.3MB)
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